別れたはずの愛人と切れていなかった?曖昧な取り決めは事故の元。
- 2018-11-30
- 浮気調査などを依頼された依頼者様の声
- 浮気が原因, 浮気トラブル, 浮気のリスク, 浮気調査

一度でも浮気をした事がある男性は、余程のことがない限り浮気を繰り返します。
痛い思いをしたにも関わらず、時間が経つとまた同じ過ちを繰り返しているから不思議で仕方ありません。
現実的な話ですが、離婚を前提に訴訟を起こされ、法的手続きをとり、誓約書を用意しても浮気をする人は浮気します。
まして、問題発覚時に「問題を公にするもの恥ずかしいし、反省しているし初犯だから…。」と曖昧な対応をしていると、問題を先送りする事にしかなりません。
これは、実際にあった「曖昧な取り決め」が原因のトラブル事例です。
(1)初犯は3年前の長男出産時
依頼者の夫の初犯が発覚したのは3年前。
その時は長男の出産時期と重なり、典型的な「出産直後のセックスレス」がきっかけだったそうです。
この時は依頼者も、世間体や子供の将来の心配に加えて、自身も夫の相手をする気持ちが湧かず、まったく相手にしていなかった反省もありました。
一応の家族会議の結果、初犯だった事に加え、夫も反省をしていたので問題にはせずに許す事になります。
不倫相手も検討は付いていましたが(社内不倫のため、夫の同僚)問題にすれば、夫が処分を受けることは明らか。
これからの生活を考えると、収入減は避けたかった本音もあり、相手への追求もしませんでした。
ちなみに、この時に「誓約書」等の公的な書類は制作せず、すべて口約束のみで決着。
夫の「これからの生活態度を見極めて判断してほしい」という言葉しか担保は無い状態で月日が流れました。
(2)第2子妊娠を機に…
その後、夫婦の関係も再構築が進み、円満な家族として過ごしていました。
そして、第2子の妊娠。
しかし、これを機に夫の生活態度に変化が見られるようになりました。
元々、夫は性欲が旺盛だった事に加え、前回の反省もあったため妻としてはすぐに察することができたようです。
それとなく聞いてみると「我慢できずに風俗に行った」と謝られましたが、その釈明には納得ができない点もあったそうです。
その場は「素人相手に浮気をするよりマシ…。」として、執行猶予としましたが、同時に調査会社を利用して事実確認をする事にしました。
(3)3年前から切れていなかった不倫関係が発覚
調査の結果、夫の調査報告は「真っ黒」でした。
当初、不倫相手と疑われた同僚女性との密会現場を写真に収めることに成功し、動かぬ証拠となりました。
また、聞き取り調査でも、二人の関係は誰もが知る公然の秘密状態だったことがわかり、関係者も「いつかこうなると思っていた」と口を揃えていうほどお粗末な結果でした。
しかし、問題になったのがここから。
妻としては前科も含めて慰謝料請求の訴訟を起こしましたが、証拠不十分…どころか、一切の証拠が残っていなかったために事実確認が出来ず、希望する結果になりませんでした。
判例から見ても婚姻期間が3年で、別居や離婚をする…と結論が出ていない状況では高額の請求は認められにくい傾向です。
また、不倫相手との交際期間も3年ほどの上「公然の秘密」だったため、冷静に見極めていれば防げた不貞行為と認定されてしまったようです。
この時に「初犯時の誓約書」があれば、状況は大きく変わっていた…と思いますが、今となっては後の祭り。
到底納得の出来ない結果になってしまいましたが、それ以上、訴訟を続けても限界は見えていました。
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最後に
不倫に起因する問題は、当人達だけでなく、関係する多くの人たちに影響してきます。
今回の件では、不倫相手が結婚を望まず避妊も徹底していたため、隠し子の問題まで出てきませんでした。
そこだけは不幸中の幸いでしたが、場合によってはもっと話がややこしくなる事もあり「たかが浮気」では済まなくなるケースもたくさん見てきました。
やはり多少面倒でも、その時の問題はその時に解決しておくことが大事だと言えます。